子宮頚がん・子宮体がん

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子宮頚がん

子宮の先端(入口)から発生するがんを、「子宮頸がん」といいます。子宮がん全体の70%程の割合が、「子宮頚がん」という統計があり、最近では20~30代の方の発症が増加傾向にあります。ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染して、発症することが確認されており、性交渉を経験した女性の、80%が一生のうちに一度は感染すると言われています。毎年、約1万人の女性が子宮頸がんになり、そのうちの約3000人が死亡しております。

主な症状としては、性行為の際に出血したり、普段と違うおりものが増えたり、月経血の量が増える事があります。早期発見・早期治療のために定期的な検診が大切です。

検診

子宮の入り口を、柔らかいブラシで擦って細胞を集めます。顕微鏡で前がん病変の細胞やがん細胞を見つける細胞診検査を行います。結果が出るのに1~2週間かかります。異変や症状がなくても、20歳を超えたら、2年に1度は子宮頸がんの検診を受けることをおすすめしております。

当院では、スクリーニング検査は可能ですが、すでに異常値が出た方の精密検査は行なっておりません

子宮体がん(子宮内膜がん)

子宮の上部を子宮体部と呼び、この部位に生じるがんを「子宮体がん」といいます。多くが、子宮体部内腔を覆う子宮内膜から発生するがんであり、子宮内膜がんともいいます。子宮体がんの約80%がエストロゲンの長期的な刺激と、関連していると考えられているため生理不順、肥満、閉経が遅い、出産経験がない、などの場合に発症リスクが高くなります。40歳代から多くなり、50歳から60歳代の閉経前後がピークとなっています。近年は食生活の欧米化などに伴って増加している統計もあります。

自覚症状として多いのは不正出血です。子宮頚がんに比べ、子宮体がんになる年代は比較的高齢であるため、閉経後または更年期での不正出血がある時は、特に注意が必要です。また、閉経前であっても、生理不順や乳がんになったことがある方も注意が必要です。

検診

子宮の上部の細胞をとり、顕微鏡で前がん病変の細胞やがん細胞を見つける細胞診検査を行います。結果が出るのに1~2週間かかります。
検査では子宮の奥にブラシを挿入するため、腹痛や出血を伴います。症状は一時的なことがほとんどですが、続く場合には医師に相談してください。

当院では、スクリーニング検査は可能ですが、すでに異常値が出た方の精密検査は行なっておりません