細菌性腟症

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細菌性腟症

女性の腟内には数多くの常在菌が存在しており、その多くがLactobacillus(ラクトバチルス=乳酸菌)属で腟内を酸性に保つ事で、雑菌の侵入を防いで健全な状態を保っています。しかし、ストレスや体調不良等により免疫力が低下することにより、膣内の正常な細菌集団のバランスが崩れLactobacillus属が減少します。これにより膣内には様々な菌(大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌等)が増殖して、異常を引き起こすことで細菌性腟炎が発症します。約半数は無症状ですが、おりものの増加、におい、下腹痛、不正出血などが出ることもあります。

検査・治療

膣の分泌液を検査し、治療にはメトロニダゾールの内服または膣錠を使用します。以前よく使用されていたクロラムフェニコール膣錠は雑菌だけでなくいい乳酸菌まで殺菌してしまうためメトロニダゾールの方が推奨されています。ただしメトロニダゾールの内服をされる場合は、内服中と内服終了後3日間は副作用が出るため飲酒を避ける必要があります。お酒を飲む機会が多い方は膣錠を使用してください。